モルテック工法によるシックハウス対策 |
建材にホルマリンや、白蟻対策に塩素系の化学物質や有機リン系化合物を使用して、今日のシックハウス症や化学物質過敏症をつくりだした原因に、我が国では湿度が高く微生物の被害、すなわちカビやダニによる害を防ぐために安価で強力なホルマリンを木材や接着剤に使用したことに始まります。例えば、家具の裏にホルマリン処理をしたベニヤ板を使えば壁との隙間がなくともカビは発生しません。 また、カビが発生しなければダニは発育しませんが、揮発性有機化学物質を長い間使い続けてきたために、遂にアレルギーのみでなく化学物質過敏症なるものもできてしまった訳です。 |
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実 例 | |
1 | アトピー症の幼児(男子2名)同状態の家2軒 幼稚園にも行けない状態でした。そのお宅の床下、押入及び居間のジュータンに多量のカビの発育が見られました。 それらをすべて除去して、防カビ施工、エアコンは殺菌剤でクリーニ ング、6ヶ月後には幼稚園で運動会に出られて元気に遊んでいました。 |
2 | 茨城県の県営住宅で約150世帯(3ヶ所)で調査したところ、10名の子供にアトピーの症状があったのですが、施工2年後に調査した結果、8名は全快しているとあります。 |
3 | 化学物質過敏症(20代の女性) 川崎市のマンションでリフォームした後、神経性の病気になり、同女性の実家に帰れば治り、また戻ると発生する。その繰り返しをしていたのですが、遂に帰れなくなり当社に依頼がありました。 当初、ホルムアルデヒドの濃度は85ppmでした。ジュータン等にモルシールを塗布、赤外線ランプで十分乾燥させ、24時間後に測定したところ15ppmまで数値に改善がありました。その後、その女性は普通の生活に戻ることができたと聞いています。 |
VOCの発生源と主な種類、材料と発生するVOCの例 |
VOCの発生源と主な材料 | |
発生源の種類 | 主 な 材 料 |
建 材 | パーティクルボード(接着剤)、化粧板(接着剤・原料)、壁紙(原料・可塑剤)、断熱材、発泡尿素樹脂(発泡剤)、尿素樹脂バインダーガラス繊維(接着剤)、シール材(有機溶剤)、プラスチック配管(原料)、畳、フローリング(木)、プラスチックタイル(原料・可塑剤)、塗料(有機溶剤・原料)、澱粉糊(防カビ剤)、合成樹脂剤(有機溶剤・原料) |
家具・調度品 | カーペット(接着剤・原料)、タンス(接着剤・防虫原料)、カーテン(難燃剤) |
暖房・厨房機器 | 開放型石油ストーブ、ガスレンジ(燃料・燃焼生成物)、システムキッチン(原料・接着剤) |
空 調 機 器 | 空調システムのダクト内壁SVOC |
日 用 品 | 化粧品、事務用品、接着剤、芳香剤、消臭剤、滅菌剤 |
電化製品、事務機器 | 掃除機(防菌剤)、コピー機、マーカー(有機溶剤) |
自動車関連製品 | 燃料、排ガス、内装材 |
居住空間における揮発性有機化学物質に関するガイドラインより
材料と発生するVOCの例 | |
材 料 | 発生するVOC |
有 機 溶 剤 | トルエン、キシレン、ヘプタン、アルコール類、メチルエチルケトン、酢酸エチル、ブチルエーテル |
殺虫剤(防蟻剤) | ケロシン、クロロピリフォス、アレスリン、ベルメトリン、フェニトロチオン |
防菌・防カビ剤 | チアベンダゾール(TBZ)、P−クロロメタキシレノール、イソプロピルメチルフェノール、ホルムアルデヒド |
防ダニ・防虫剤 | ヒノキチオール、フェニトロチオン、フェンチオン、TBZ/P−ジクロロベンゼン、ナフタリン、アレスリン |
芳香・消臭剤 | リネモン、α−ピネン/P−ジクロロベンゼン、植物抽出油 |
清掃剤・ワックス | エタノール/n−デカン、トルエン、キシレン、塩化メチレン |
接 着 剤 | ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、トリメチルベンゼン、n−ヘキサン、アルコール類、アセトン、メチルエチルケトン |
難 燃 化 剤 | 燐酸トリブチル、トリスリン酸ジブチル(DBP) |
可 塑 剤 | フタル酸ジオクチル(DOP)、フタル酸ジブチル(DBP) |
居住環境における揮発性有機化学物質に関するガイドラインより